【最新】会社の仕組みを学ぶためのおすすめ本 – 知りたい組織のコト、経営のコト

最終更新日





最新Amazon売れ筋ランキング/タイムセール – 毎日お得な人気の商品が日替わりで登場

 

そもそも会社は何をするところ?良い会社とは?

身近にある中小企業や大企業。でもそもそも会社ってどういう組織なのかについてよくわからない。就職活動を始めるけれど、どう選んだらいいのか。そう思っている方に、今回、会社についての基礎・基本となる部分、会社を選ぶ上でのポイントを押さえた本をご紹介します。

会社のことよくわからないまま社会人になった人へ

会社のことをよりわかりやすく

この本では、会社の種類、会社という組織は今後はどうあるべきか、働き方改革のような課題について書かれており、理解することに至るまで必要な知識が、池上さんお得意の分かりやすい解説で書かれています。会社選びのアドバイスも書かれているので、社会人の方だけじゃなく、これから社会に出る人にもおすすめです。

 

はじめに

会社に就職したのはいいけれど、よく考えてみると、会社がどんな組織なのか、基礎の基礎がわかっていなかった。あるいは、これから就職活動を始めるけれど、どんな観点で会社選びをすればいいかわからない。そんな人のために、この本が生まれました。そもそも会社とは、生き物ではないのに、まるで生き物のように成長したり成熟したり、場合によっては、死んで、しまったりする、不思議な存在です。

会社にも寿命があるのです。漫然と経営していると、寿命は短いかもしれませんが、しっかりとした経営をしたり、新しい仕事を見つけたりすると、寿命はいくらでも延ばすことができます。会社の名前とやっている仕事の内容が大きく違う会社などは、途中で再生することに成功した企業かもしれません。

二〇一八年の暮れには日産自動車の経営トップだったカルロス・ゴーンCEOが東京地検特捜部に逮捕される事件が起きました。日産自動車は緊急の取締役会を開き、CEOの職を解きましたが、取締役会から追放することはしませんでした。その権限があるのは株主総会であり、その時点で株主総会が開かれる見通しは立っていなかったからです。つまり「追放しなかった」のではなく、「追放できなかった」のです。株主総会で選任された取締役を辞めされることができるのも株主総会だけなのです。株主が一番「えらい」からです。

また、日産自動車の親会社はフランスのルノーで、カルロス・ゴーンCEOはルノーから送り込まれていました。ルノーは日産自動車の株を大量に持っているので、日産自動車から多額の配当を受け取り、利益を上げていました。また、日産自動車にいろいろな経営上の指示をしてきました。株式会社の大株主とは、そういう力を持っているのです。「会社とは何か」を知っていると、こうしたニュースの意味も理解できるのです。

ニュースといえば、セクハラやパワハラ、データ改ざんなど、会社の不祥事も起きています。「ブラック企業」という言葉も聞きます。どうしてそんなことが起きるのか。会社に就職して悲しい思いをしないように、会社のことを知っておきましょう。この本が少しでもお役に立てれば幸いです。

二〇一九年 二月
ジャーナリスト 池上彰

目次

はじめに

第1章 会社の正体
会社の正体1 会社の社会的役割って、なんだろう?
会社って、いったいなんだろう?
会社は法律上の「人」だ

会社の正体2 今ある大企業はどのように生まれ、発展してきたのか?
始まりはみんなベンチャー企業だ
企業は生き物だ
企業にも寿命がある
会社は世の中が求めているものを常に考えなければいけない
会社には大きくなろうとする性質がある

会社の正体3 会社選びのポイントはあるのか?
社風の良い会社が良い会社
採用試験は会社側も選ばれている

会社の正体4 「良い会社」「悪い会社」ってあるの?
社会に役立つ会社かどうかが問われている
儲かっている会社、儲かっていない会社

会社の正体5 新しい「会社法」ができた
会社には四つの形態がある
一円で会社が作れるようになった
そもそも株式会社って、なんだろう?
株の上場とはどういうこと?

会社の正体6 「法人」って、なんだろう?
お金を儲けなくてもよい法人もある
財団法人とは?

第2章 会社の組織
会社の組織1 会社で一番偉いのは誰だろう?
一番偉いのは株主だ
社長はどのようにして選ばれるのか?
あなたの会社が買収されるかも?
ホールディングスの誕生

会社の組織2 取締役会って、いったいなんだろう?
取締役会が会社を運営する
会社の上の組織を見れば、会社の性格も見えてくる
決断のスピードが求められている

会社の組織3 アメリカと日本、経営トップにどのような違いがあるのか?
「社外取締役」って、どんな制度?
経営と業務の執行を分けるのがアメリカ型だ

会社の組織4 組織の形態にはどんなものがあるのか?
日本の会社組織は小さなピラミッドが組み合わさってできている
アメリカと日本の組織の違い
今、求められるのはどんな組織か?

第3章 会社の経営
会社の経営1 日本的な経営って、どんな経営?
終身雇用・年功序列が「安定した生活」を支えてきた
「日本的経営」が日本の目覚ましい発展を支えた
発明対価は誰のもの?
「隠蔽体質」改善が急務

会社の経営2 「成果主義」は、成果を上げたのか?
日本の給与体系はうまく機能していたのか?
成果主義は見直しの時期にきている
アメリカの大企業の多くは終身雇用だ

会社の経営3 会社のあり方が問われている
不祥事への対応で会社の本質が明らかになる
「説明責任」と「透明性」が求められている

会社の経営4 優れた経営者とは、どんな人なのか?
良い指導者、悪い指導者
「余人を以て代え難い」では会社はダメになる
自立しても活躍できる人を生み出す会社

第4章 雇用
雇用1 「就職」とは、どういうことか?
「就職」は会社との契約だ?
社員には契約を守る義務がある
仕事が終わったら、さっさと帰ろう
サービス残業は会社側が義務を怠っている

雇用2 「働き方改革」で何が変わるの?
取り組みはいつごろから?
三つの課題

雇用3 「給料」をもらうって、どういうこと?
給料は当然の対価か?
働く人のモラルを下げない給与体系はあるのか?
退職金は終身雇用という慣例を生んだ一つのきっかけだ

雇用4 男女の雇用格差は本当になくなったのか?
女性が社会に進出した
「ガラスの天井」が存在する
育児・介護休業法もあるけれど

雇用5 雇用形態はいろいろある?
おもな雇用形態
メリット・デメリットをよく考えよう
ブラック企業が問題に

雇用6 「福利厚生」って、どういう制度?
日本の会社にはいろんな手当がある
家族の形が多様化してきた
会社の保養所も姿を消しつつある

雇用7 「労働組合」って、いったい何?
「労働組合」は憲法で認められている
「ストライキ」は伝家の宝刀だ
管理職は組合員ではなくなる
もしニッポン放送に労働組合があったなら?
労働組合は会社の健康診断をしている

第5章 会社員を目指す人へ
会社員を目指す人へ1 今後、間違いなく発展する会社を見極める方法はあるのか?
発展する会社を見極める方法はあるのか?
人気企業は成熟しきった企業

会社員を目指す人へ2 辞めたくなったとき考えるべきことは?
とにかく三年我慢してみよう
会社員の先輩として思うこと
今の環境も一つのチャンスかも知れない。

会社員を目指す人へ3 「会社で働く」とは、どういうことか?
働くことは自己実現だ
目的意識を持って働こう
「会社員」であっても、会社とはまったく別の世界を持ってほしい。

おわりに

 





最新Amazon売れ筋ランキング/タイムセール – 毎日お得な人気の商品が日替わりで登場

 

90分でわかる会社のしくみ

会社の全体像を確認できる

この本は会社にまつわる幅広い内容を豊富なイラストでやさしくビジュアル解説されています。会社について学びたい初心者向けの本となっていますが、コンパクトに要領よくまとめられていて、既に知ったつもりになっていることや、うろ覚えで誤魔化していたような「今さら他人に聞けない」ような基礎的な部分が分かり易く書かれているため、ある程度の知識を持っている方にもオススメの一冊となっています。

はじめに

本書は、これから就職活動をする人、会社から内定をもらって入社を控えている人、会社に入ってまもない人、後輩ができて、ビジネスパーソンとしてワンランクアップしたい人に向けてつくられました。会社に入ると覚えることがたくさんあります。入社するとビジネスマナー、仕事の進め方、自社の事業内容などについての一定期間の新入社員研修が待っています。研修が終われば部署に配属され、日々行う業務について実際に仕事をしながら学んでいきます。

しかし、ビジネスパーソンに必要な知識は、会社の研修や配属先で教わる内容だけではありません。会社の経営や組織のしくみ、さまざまな仕事内容、給料や人事評価のしくみ、会社の数字(会計)といった会社に関するさまざまな内容「会社のしくみ」について知っておく必要があるのです。こうした知識は、研修や職場では教えてもらう機会がほとんどありません。しかし本書を読めば、会社のしくみについて体系的によくわかります。時が経ち、いざ後輩や部下ができて質問をされても、うまく答えることができます。

また、会社のしくみについて知れば、会社の全体像がみえてきます。すると、会社の中での自分の仕事の位置づけや役割が頭に入り、高い目的意識・使命感をもって仕事をすることができます。
経営やマーケティングなど興味のある個別の分野の知識を深めていこうというプロフェッショナルな意識も芽生えてきます。さらに、会社をとりまく世の中の動きから経済のニュースまでも理解できるようになり、あなたの世界は大きく広がるでしょう。

本書は、会社のしくみについて64個のテーマに分け、イラスト図解でやさしく解説しました。基本的にワンテーマを見開き2ページで完結させ、そのテーマのポイントが簡単につかめる構成になっています。ワンテーマあたり90秒程度で読めるので、冒頭から最後まで読んでも、90分程度で読み終えることができます。もちろん、自分が「知識が足りないな」と思うテーマから読んでもかまいません。本書を読むことで、読者の皆様がビジネスパーソンとして輝かしいキャリアのスタートを切れることを願っています。

2009年9月
八巻優

目次

はじめに

1章 会社ってそもそも何だろう?
1会社は何をするところ?
2株式会社とは何だろう?
3株式会社以外にどんな会社がある?
4大企業、中小企業、ベンチャー企業とは?
5上場会社とは何だろう?
6オーナーと社長の関係は?
7会社と取締役の関係は?
8会社と従業員の関係は?
9会社は社会とどう向き合っている?
10会社は消費者とどう向き合っている?
11会社を設立する手順は?
12会社の倒産とは?

2章 経営のしくみはどうなっている?
1会社の経営を担う機関とは?
2株主はどんな権利をもつ?
3会社経営で絶対に必要なものは?
4経営理念と経営目標とは?
5経営戦略とは?
6経営計画とは?
7雇用に関する経営はどう変わった?
8会社はなぜ売られたり買われたりするの

3章 会社の組織はどうなっている?
1会社組織はどんなしくみ?
2機能別組織とは?
3事業部制組織とは?
4ライン部門とスタッフ部門とは?
5部門を超えた組織づくりとは?
6取締役は何をする?
7監査役と会計参与は何をする?
8管理職は何をする?
9一般従業員は何をする?

4章 会社の仕事には何がある?
1会社にはどんな仕事がある?
2総務の仕事とは?
3人事の仕事とは?
4経理の仕事とは?
5法務の仕事とは?
6研究開発の仕事とは?
7生産の仕事とは?
8営業の仕事とは?
9企画・マーケティングの仕事とは?
10宣伝・広報の仕事とは?
11情報システムの仕事とは?

5章 誰もが気になる賃金や人事のこと
1入社から退職まではどうなっている?
2従業員は法律でどう守られている?
3定時後も働くとどうなる?
4会社の休暇にはどんなものがある?
5賃金制度はどう変わっている?
6人事考課とは?
7給与明細の中身はどうなっている?
8社会保険には何がある?
9退職金制度とは?
10心の健康を保つにはどうしたらいい?
11女性が働きやすい職場とは?
12ワークライフバランスとは?

6章 会社の数字について知ろう
1会社のお金の出入りはどうなっている?
2売上と利益の関係は?
3決算とは何をすること?
4貸借対照表とは?
5損益計算書とは?
6キャッシュフロー計算書とは?
7連結決算とは?
8会社はどれだけ売ればもうかる?
9商品の価格はどう決まる?
10会社はどうやってお金を集めている?
11会社は資金をどう管理している?
12会社はどんな税金を払う?

索引

 





最新Amazon売れ筋ランキング/タイムセール – 毎日お得な人気の商品が日替わりで登場

 

Q&A 会社のしくみ50

Q&A方式でわかりやすい

この本では、会社をとりまく素朴な疑問や基本的な知識について「一問一答のQ&A方式」でやさしく解説されており、事業と取引のしくみ、組織や部門の役割、会社を動かすお金のしくみなどがよくわかるようになっています。ヒト、モノ、カネ、情報等の基礎をしっかりと押さえておきたい方にオススメです。

はじめに

現代の日本では働き方が多様化しているといわれています。終身雇用や年功序列と呼ばれる雇用形態はかつてほど一般的ではなくなり、1つの会社の枠を越えてステップアップを図る人たちや、拘束時間の短い働き方を志向する人たちが増えています。また、正社員とは異なる立場の人たち、すなわち派遣社員や契約社員の人たちと一緒に同じ職場で働く、という職場の風景も、一昔前まではあまり見られないものでした。あるいはまた、大卒者であっても正社員としての働き口を見つけられず、不本意ながらアルバイトなどの道に進む人も多くいます。

しかしそれでもなお、ほとんどの若い人たちは社会人の第一歩として会社に勤めることを選択し、そのための就職活動にいそしんでいる、というのが現状ではないでしょうか。本書はそうした方々を応援することを目的に書かれています。学生・生徒としての日常においては、会社に勤めることを具体的にイメージするのは難しいものです。本書はそのギャップを少しでも埋めるために、会社のしくみを理解するための3のキーワードを6つの章に分けて解説します。

また、本書は会社に勤めて日の浅い方にも有用だと思います。日々の仕事に取り組むにあたって会社の全体的なしくみを理解しておくことは、仕事へのやりがいや意欲を高め、ひいてはよりよい仕事をするための一助となるのではないでしょうか。さて、本書の構成は図表のようにまとめられます。第1章ではそもそも会社とは何なのか、ということに関する基本的な事柄を解説します。第2章では会社が社外の人たちとさまざまな関係を構築するにあたって、働き方のヒントになるようなことを説明します。第3章はお金にまつわる事柄です。会社で働くということは、お金の動きを切り離して考えることはできません。第4章と第5章はそれぞれ組織に関する知識と雇用に関する話題を取り上げました。いずれも読者が会社で働くうえでのヒントに富んだ内容だと思います。最後に第6章として、会社をとりまく最近の話題の中から、読者がよく耳にするであろうトピックを紹介します。

本書を最後までお読みになれば、会社がどういうしくみで動いているのかを全般的に理解していただけると思います。そして本書が社会人としてのあなたの生活に少しでも役立つなら幸いです。

2011年9月
著者一同

Contents

はじめに

第1章 会社とは
Q.01そもそも会社とは何ですか。
Q.02経営資源とは何ですか。
Q.03大企業と中小企業の違いは何ですか。
Q.04株式会社のしくみについて教えてください。
Q.05会社の意思決定はどのようになされるのですか。
Q.06人気企業や業種はどう変化してきましたか。求められるのはどんな人材ですか。
Q.07子会社、関連会社は何のためにあるのですか。
Q.08倒産すると、会社や従業員はどうなるのですか。

第2章 営業のしくみ、取引のしくみ
Q.09取引とは何ですか。ほかの会社と取引するのはなぜですか。
Q.10どうして会社にはたくさんの文書があるのですか。
Q.11顧客との取引では、何に注意しなければいけませんか。
Q.12競争とは何ですか。また不正競争とは何ですか。
Q.13「経営戦略」とは何ですか。
Q.14営業や接待とは何ですか。

第3章 会社を動かすお金のしくみ
Q.15会社はどのように資金調達しているのですか。
Q.16予算、決算とは何ですか。
Q.17会計監査、IRとは何ですか。
Q.18売上と利益はどう違うのですか。
Q.19資金繰り、キャッシュフローとは何ですか。
Q.20バランスシートとは、何がバランスしているのですか。
Q.21連結決算と単体決算の違いを教えてください。
Q.22会社は稼いだ利益をどのように活かすのですか。
Q.23会社にかかる税金にはどんなものがありますか。

第4章 組織、部門、役職のしくみ
Q.24会社で働く人や部署は、どのようにつながっていますか。
Q.25役員とは誰を指すのですか。
Q.26監査役とは何をする人ですか。
Q.27契約社員や派遣社員と正社員はどう違うのですか。
Q.28研究開発部門はどんな仕事をしているのですか。
Q.29総務部の仕事は幅広そうですが、どんな業務がありますか。
Q.30経理部は会社のお金をどのように管理していますか。
Q.31人事部はどのような仕事をしていますか。
Q.32マーケティング部とはどんな仕事をしている部署ですか。
Q.33プロジェクトチームはどのようにつくられるのですか。

第5章 雇用のしくみ
Q.34給与明細の見方を教えてください。
Q.35もっと残業すれば、給与が上がるのですか。
Q.36組合とは何ですか。
Q.37親に福利厚生がよい会社をすすめられたのですが
Q.38退職金はどのようなしくみになっていますか。
Q.39成果主義のメリット・デメリットは何ですか。
Q.40リストラとは何ですか。どのような人が対象になるのですか。
Q.41どんなことがセクハラやパワハラになるのですか。
Q.42若者は年金をもらえないと聞きますが、どういうしくみになっているのですか。

第6章 会社はこれからどう変わるか
Q.43コンプライアンスとは何ですか。
Q.44CSRとは何ですか。
Q.45デフレは会社にとってなぜよくないのですか。
Q.46TOB、MBO、IPOとは何の略ですか。
Q.47コーポレートガバナンスとは何ですか。
Q.48ワークライフバランスが注目されるのはなぜですか。
Q.49IFRSとは何ですか。
Q.50クラウドコンピューティングとは何ですか。

重要語索引

イラスト図解会社のしくみ

豊富なイラストでわかりやすい

この本は、会社のなりたちや種類、取締役などの機関、組織のしくみ、給料や保険などの人事・労務、各部門の仕事内容、会社にまつわる数字の見方、さまざまな経営手法……などなど、ビジネスパーソンとして知っておきたい必須知識が、豊富なイラストと図解でスッキリわかります。そもそも会社ってなに?どういうしくみになってるの?という素朴な疑問にもわかりやすく丁寧に答えており、学生やより基礎をしっかりさせたい若手ビジネスパーソンにオススメです。

はじめに

わたしたちの身の回りには、自動車、テレビ、ビデオなどの工業製品から、日用品、文房具、食料品、衣料品などまで、さまざまな製品があふれています。わたしたちは、これらの製品をスーパーやコンビニ、百貨店、専門店などのお店で買います。また、映画館や遊園地、スポーツジム、エステなどサービス業を利用することもあります。

こうした、わたしたちが日頃利用している製品やサービスの多くは「会社」が提供しています。つまり「会社」は、わたしたちが生活していくうえで、なくてはならない存在といえます。また、わたしたちは学校を卒業すると、社会へ出て働かなければなりません。そのとき、わたしたちに働く場を提供するのも「会社」です。いまは大学生、高校生という人も、いずれはどこかの「会社」に就職することになるでしょう。就職すれば、1日のうちの8時間くらいを「会社」で過ごすことになります。

このように、わたしたちの生活と密接な関係にある会社ですが、そもそも会社ってなに?会社のしくみはどうなっているの?という質問に、すぐに答えられる方は少ないと思います。大まかにいえば、会社とは、何人かが集まって製品やサービスをつくったり売ったりして利益を上げようとする組織です。社員は社長1人だけという会社もあれば、社員が数万人という会社もあります。どのような規模の会社であれ、経営資源(ヒト、モノ、カネ)を使ってなんとか儲けようと活動していますし、社員には給料を払わなければなりません。儲けが出れば、税金も納めなければなりません。

本書は、こうした会社の経営活動はどのようなしくみで行なわれているのか、組織はどのような構造になっているのか、お金などの管理はどうしているのか……といった素朴な疑問について解説しています。
これから社会に出ようとしている学生の方や、社会人になって間もない若いビジネスマンにも理解できるように、イラストや図解を活用してわかりやすく説明しました。意外に知らないことが多い会社の基本的なしくみを理解し、これからの就職活動や社会人生活に役立てていただければ幸いです。

2007年7月
坂田岳史

もくじ

はじめに

第1章 「会社」のキホンを押さえよう
01会社とは?法人とは?
会社とは、営利を目的として集まった人の集団であり、株式会社などの総称です。
02会社の種類と特徴
会社には株式会社、合名会社、合資会社、合同会社の4つの種類があります。
03会社のなかで最も多い株式会社
現在、日本には約115万社の株式会社があります。
04ベンチャー企業とは?
特殊な技術などを活用し、新しい製品やサービスを提供する若い会社です。
05上場会社と未上場会社
自社の株式を自由に売買できるように、証券取引所に登録している会社が上場会社です。

06会社はどうやってつくる?
会社を設立するときは、さまざまな手続きが必要になります。
07会社の「機関」にはどんなものがあるか
経営を効率的かつ公正に行なうため、会社にはさまざまな機関があります。
08オーナー(株主)と社長の関係
オーナー(株主)はお金を出す人、社長はオーナーから経営をまかされた人です。
09会社と取締役の関係
取締役は株主から経営をまかされた人であり、取締役のなかから代表取締役を選びます。
10会社と従業員の関係
従業員は会社に雇われている労働者で、パートやアルバイトなども含まれます。
11会社の倒産とは?
借金の返済ができなくなるなど、これ以上経営活動を続けられなくなった状態です。

コラム 会社が倒産したら社長はどうなる?

第2章 会社経営のしくみ
01会社ではだれが意思決定するのか
株式会社の最高意思決定機関は株主総会で、重要なことを決めるときは総会の決議が必要です。
02会社経営の三権分立とは?
国の立法、行政、司法にあたるのが、それぞれ株主総会、取締役、監査役といえます。
03株主にはどんな権利があるのか
会社に出資するかわりに、配当を受け取る権利や、重要事項を決める権利をもちます。
04会社の経営資源とは?
ヒト・モノ・カネが三大経営資源ですが、最近では「情報」も重要な経営資源になっています。

05会社にもルールがある
従業員が働くうえでの基本的な事項や、業務の手順などを定めたルールがあります。
06経営理念とは?
会社が経営活動を行なううえでの規範が経営理念です。
07経営目標と経営計画
会社では、売上などの数値目標をつくり、それを達成するための具体的な計画をつくります。
08「日本的経営」とは?
安定から競争の時代へと変化していくなか、日本的経営も変わらなければなりません。
09大きく変化してきた経営環境
会社には、環境の変化に対応した経営が求められています。

コラム 崩れつつある日本的な経営システム

第3章 会社組織のしくみを知ろう
01意思決定する組織と業務を執行する組織
意思決定する組織が決めた方針にしたがって、各部署は業務を行なっています
02株主総会とは?
株式会社の最高意思決定機関で、株主が経営について意思表示をする場です。
03役員とは?
役員とは重要な役職についている人たちの総称で、会社では取締役のことをいいます。
04取締役会の役割
取締役が集まり、代表取締役や会社の重要事項を決める、会社の機関です。
05委員会設置会社とは?
社外取締役を含めたメンバーで構成される3つの委員会を設置している会社です。

06監査役、会計参与とは?
監査役は経営内容をチェックし、会計参与は決算書類の作成に力を貸します。
07ラインとスタッフ
会社では実行する人(ライン)と支援する人(スタッフ)が協力して仕事を行ないます。
08機能別組織とは?
業務を効率的に行なうため、多くの会社で取り入れられている一般的な組織形態です。
09事業部制とは?
製品別や地域別に「事業部」をつくる制度ですが、近年は導入する会社が減っています。
10まだある会社内の組織づくりのやり方
プロジェクト組織や社内ベンチャーなど、いろいろな組織づくりの方法があります。
11企業グループと持ち株会社
グループ企業の株をもち、グループ運営だけを行なう純粋持ち株会社が増えています。
コラム海外から入ってきた経営改革の手法

第4章 会社のなかの仕事にはどんなものがあるか
01会社のなかの基本的な仕事
企画、開発から製造、販売、総務、経理などまで、さまざまな仕事があります。
02トップ(経営者)の仕事
経営方針や経営戦略、経営計画をつくり、その実行を指示・管理します。
03管理職の仕事
最も重要な仕事は、業務が計画どおりに進んでいるかチェックすることです。
04総務の仕事
直接利益を生む仕事は行ないませんが、会社にとってはなくてはならない部門です。
05経理の仕事
会社の経営活動にともない発生するお金のやりとりを管理します。

06営業の仕事
商品を売るだけでなく、販売促進、顧客管理など常に最前線でお客様と接します。
07製造の仕事
決められた期限までに、決められたコストで、品質の高い製品をつくるのが仕事です。
08製品開発の仕事
新製品をつくるための技術研究や製品の設計・試作などを行なう仕事です。
09企画、広報の仕事
企画は経営や営業を支援する仕事であり、広報は「会社の顔」的な存在です。
10サービス業の仕事
モノをつくったり売ったりするのではなく、お客様に満足を与える仕事です。
11流通業の仕事
商品をつくるメーカーと消費者の間に位置する小売業や卸業などです。

コラム おろそかにはできない個人情報の管理

第5章 給料や人事制度のしくみ
01会社にはいろいろな身分の人が働いている
正社員だけでなく、パート、アルバイト、契約社員も重要な戦力です。
02入社から退職までの流れ
大卒で入社してから定年退職するまでには、40年近い長い道のりがあります。
03従業員の労働条件は法律で規制されている
経営者より弱い立場の従業員(労働者)を守るための法律が労働基準法です。
04給料のしくみ
賃金にはさまざまなものがありますが、毎月決まって支払われるものが給与(給料)です。
05これまで、そしてこれからの賃金制度
これまでのような全社員一律の賃上げ方法は、だんだん変化してきています。

06人事考課とは?
人事考課とは本来、会社が求める人材になってもらうために行なうものです。
07福利厚生とは?
レクリエーション的なものだけでなく、各種手当や社会保険への加入などもあります。
08残業と有給休暇
決められた勤務時間を超えて働かせると、会社は割増賃金を支払わなければなりません。
09さまざまな休暇制度
育児休暇や介護休暇などのほかにも、会社にはさまざまな休暇制度があります。
10定年と退職金
熟年者の必要性や働き手の減少などから定年を延長する会社が増えています。
11労働組合の役割
立場の弱い従業員が集まり、従業員の利益のために会社側と交渉します。
12女性にとっての労働環境
女性が働きやすい環境をつくることが社会的にも求められています。
13社会保険制度とは?
だれもが安心して働くことができるよう、労働者の生活を守るための制度です。

コラム いまや転職はめずらしくない

第6章 会社の数字について知ろう
01会社に入ってくるお金、出ていくお金
会社には、本業には関係のないお金の出入りも多くあります。
02売上と利益の違い
売上から仕入などに使った金額(原価)を引いたものが利益です。
03利益にもいろいろある
会社には、違った意味をもつ5つの利益があります。
04決算とは?
1年間の会社経営の総まとめが決算であり、決算書という会社の成績表をつくります。
05損益計算書のしくみ
損益計算書をみれば、会社がなにで儲けているかがわかります。

 

06貸借対照表のしくみ
決算時点での資産や負債の状況を表わしたもので、会社のいまの財務状況がわかります。
07会社の資産・負債とは?
「貸借対照表に記載される資産と負債について、もう少しくわしくみておきましょう。
08損益分岐点とは?
売上と費用の関係から、いくら売上があれば利益が出るかをみるのが損益分岐点です。
09連結決算とは?
子会社も含めたグループ会社全体で決算を行ない、経営内容を報告します。
10製品の価格の決め方
原価に利益を上乗せするのが一般的ですが、商品戦略によっていろいろな方法があります。
11資金調達はどうするか
経営に必要な資金の調達法には、直接金融と間接金融という2つの方法があります。
12資金計画と資金繰りの管理
毎月のお金の出入りをきちんと管理しないと、資金不足になってしまうかもしれません。
13会社にかかる税金
個人と同じように所得税、住民税、固定資産税、消費税などを納めなければなりません。

コラム 会社に求められるディスクロージャー

第7章 さまざまな経営手法について知ろう
01最近増えてきたM&A
事業の拡大や多角化をねらってM&Aという経営戦略をとる会社が増えてきました。
02リストラとは?
会社経営の全体をスリム化し、事業を再構築しようとする改革がリストラです。
03ベンチャー企業に多いファブレス経営
生産設備をもたずに企画や設計、販売などに特化して自社の強みを発揮する経営手法です。
04業務を外部に委託するアウトソーシング
定型的な業務などを外部の業者にまかせ、本業に力を入れる経営手法です。
05IT経営とは?
ITを戦略的に活用し、売上や顧客満足の向上を図ります。

06他社の手法に学ぶベンチマーキング
他社の優れたところを研究し、自社の改善につなげるのがベンチマーキングです。
07社会への貢献をめざすCSR経営
現代の会社には、単に利益を上げるだけでなく、社会全体へ貢献することが求められています。
08BSC経営とは?
結果だけでなく途中経過を管理して、最終的に売上や利益を伸ばす手法です。
09内部統制とは?
会社のなかで業務が正しく行なわれるようなしくみをつくり、管理します。
10品質管理や環境への配慮
ISOを取得し、品質向上や環境問題に取り組む会社が増えています。

コラム 会社にも影響が大きい少子高齢化の問題

 

 





最新Amazon売れ筋ランキング/タイムセール – 毎日お得な人気の商品が日替わりで登場